参院選、たくさんの候補者がいて、選挙広報にはたくさんの情報があるが、
時間効率の良い(コスパのいい)選び方としては、与党(自民党)と第一野党(民進党)の経済、社会保障、エネルギー、外交(軍隊含む)について、自分の思想と照らし合わせて一番合っている政党にいれることが短時間で、自分の考えを反映させる近道であると考えます。情報量が多すぎて掘り下げて調べたり勉強したりする時間がない人が多いと思う。
しかし、その弊害はあって、法律は全国で繁栄されるマクロなもの。しかし私たちが生きている空間はミクロであって、マクロの問題は全くなじみがない。舛添元都知事がクレヨンしんちゃんのマンガ本を買う事に怒りを覚える人がいても、中国の緑化事業になぜ10億円も出さなければいけないんだ、ということにはあまり認知がないので分からない。額としては非常に大きいのに、額が大きいとピンとこない。
身近な事にしか関心を持てない市民を相手に選挙をするとなれば、候補者も身近な事を謳うしかない。全体最適の話をしても伝わらなくて落ちてしまうから、全体最適として足を引っ張る政策でも、部分最適として人気があることを言うしかなくなってしまう。という事は大きいことを成し遂げたい人は、身近な事でメリットを感じてもらえるような政策を打ち出しつつ議席を確保したらマクロな、身近ではない、全体最適なことを投げかけることになる。
イギリスのEU脱退でも、450億円EUに払っていたものを、社会保障に使う、という主張があり、その文言がかかれたバスが街中を駆け回った。ふたを開けてみれば、450億払っているが、戻ってきているお金もあって、実質150億円位しかない。450億円は支払っていて嘘じゃない。450億円そのまま社会保障に使えません、ごめんなさいと誤った、詐欺だ、国民投票やり直しだと言っている。政治家と国民の騙し合いで、何か主張があった時にそれを掘り下げて調べていかないと、そういう事になる。
安保法を戦争法を言っている人の何人が法案を読んでいるだろうか、国会の議論を聞いているだろうか。アベノミクス失敗と言われてGDP、失業率、就業者数、賃金、物価の指数をみて、検証しているだろうか。
普通の人は今の生活が忙しくて、政治を勉強する時間を作る気がないと私は考えている。そのために結局は、「嘘か嘘でないかギリギリのラインの主張で市民の関心を得て当選する」という事が一番現実的なやり方になる。パフォーマンス、見せ方が上手い人が政治家になる。
政治家や候補者の騙しを見極めるために多くの人たちの情報リテラシーの向上を求める。そのお手伝いをして行けたらと思う。