イスラム教の商習慣の基本的な考え方について話していければと思います。出典は放送大学からになります。まず、基本的に会社組織を作ると言うよりは、個人で店をやったり事業をやったりすることが多かったようです。
貿易とか、大きな資本が必要な場合は、お金はAさんから、船はBさんから、などプロジェクト型でヒトモノカネを集めて事業を行って、事業が終わったら利益を分配して解散するというスタイルであったようです。継続的に会社組織を大きくして資本を大きくする、ということがし辛かったと思います。
これに加えてイスラム法ではお金を貸して利子を取ることが許されていないので、お金を貸すのではなく、買いたいものを買ってあげて賃貸料を取るような形になりますので、大きい金額は動きづらかったと言えるでしょう。
また、財産の分配は、日本の明治までだと、長男がすべての財産を引き継ぐ、という感じですが、イスラムの場合は、血縁者に配分されます。息子、嫁、とかポジションによって割合は変わってきますが、広く分配される。お金が次の世代に持越しにくかった要因の1つではないかと思います。
ということで、ヨーロッパが産業革命が出来て進んでいる間、イスラムの国がちょっと出遅れた要因はここにあるのかなと思います。
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