ルワンダ大虐殺の黒幕

アフリカの国ルワンダで大虐殺が起きました。フツ族とツチ族がいて、

 

多数派がフツ族

少数派がツチ族

 

になります。ベルギーが植民地にしているときに、少数派のツチ族を役人にしてツチ族は裕福でエリート、フツ族は、貧乏で落ちこぼれ、という風潮が出来ます。ただ、もともとフツ族とツチ族にそういった格差は無く、農耕をやっているか、牧畜をやっているか位の差だったのです。

そして、大虐殺までの経緯としては、

①ベルギーから独立後、この2つの民族がいがみ合い、多数派のフツ族が少数派のツチ族を迫害。

②ツチ族が国外脱出して、軍隊を連れてフツ族を攻撃して、紛争。

③収まったと思ったら、フツ族の大統領の飛行機が撃墜されて、フツ族がツチ族を大量虐殺が行われた

という泥沼の事件なんですが、

もともと植民地の宗主国というのは植民地に一致団結されて、反旗を翻されたらたまらないのでそれを防ぐために、色々理由をつけて民族を分割するんですね。言語、文化、宗教、分けられなくても細かいところまで見て、違いを見つけて分けて対立をあおるんです。民族同士でいがみ合えば、宗主国に反旗を翻すことがなくなる、ということです。

ルワンダの場合は、宗主国のベルギーが少数民族のツチ族を下級役人にしました。下級役人となったツチ族は、多数派のフツ族に命令していきます。フツ族を徹底的に差別したんですね。多数派のフツ族は役人となって、裕福になっていくツチ族、そして、自分たちに辛いことを押し付けるツチ族が憎くなってきて、ルワンダが独立した後に、さっき話したような事件が起きるのです。

ベルギー側も、ここまでの惨事になるのか、とは想像していなかったかもしれませんが、植民地の宗主国の人たちのせいで、独立後も禍根を残して殺し合うというのは宗主国側の罪は重いですね。

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