本当は固定相場制が良かった。国債金融のトリレンマ

今回は高橋洋一先生の霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 (文春新書)を読んで、国際金融のトリレンマが面白かったのでそれについてまとめております。

これを一言で言うと、本当は固定相場制が良かったけど、上手くいかないから、固定相場制を捨てた、という話になります。どういう事かと言うと、

 国際金融のトリレンマという原則があります。 “本当は固定相場制が良かった。国債金融のトリレンマ” の続きを読む

イギリスEU離脱で、他のEU各国もドミノ倒しで離脱する、は違う

イギリスのEU離脱についての国民投票で離脱派が残留に対してわずかな差で勝利した。この結果を受けて、ベルギーなどが離脱の声が高まっており、ドミノ倒し的に離脱が進むのではないか、という意見もある。しかし私はこの意見には否定的で、イギリスはEUの中でも、経済的な強さはトップを争う力があるから、離脱の選択が出来た。 “イギリスEU離脱で、他のEU各国もドミノ倒しで離脱する、は違う” の続きを読む

騙されないための検証、勉強のススメ

皆さんが情報を取得できる先は多様化、複雑化してきていて、テレビやネットニュースを始め、SNSやまとめサイトなど2次利用の情報も出てきます。2次利用になると、情報を削ることや、惹きつけるタイトルにする過程で、本来の意味とは真逆の印象を与えるタイトルになったり、本文でも意図的に、情報を操作する事も出来るようになっています。

という事は、間違えた情報がたくさん出て来る可能性がある中で、1つの情報ソースだけに頼るとだまされやすいという事になります。 “騙されないための検証、勉強のススメ” の続きを読む

アメリカに中央銀行が無かった理由

アメリカは1837年から1914年まで中央銀行がありませんでした。今の中央銀行、FRB, 連邦準備制度理事会と言いますが、それは、3回目に作った中央銀行なのです。他の国は、中央銀行なのに、なぜアメリカはこの呼び方なのか。なぜ中央銀行がない時代があったのかについて話していければと思います。 “アメリカに中央銀行が無かった理由” の続きを読む

無からお金を生み出す錬金術師、銀行の成り立ち

今、当たり前のように使っているお金ですが、この1万円札や500円玉の価値は誰が保証してくれているんでしょうか。政府や中央銀行が保証してくれているのですが、政府が破たんしたら、1万円札は紙くずになります。

日本ではお金がゴミになることは今は考えられませんが、他の国では、お金の価値がなくなって紙くずになることもありました。昔は、金(きん)がある量だけ、紙幣を扱っていました。いわゆる金本位制です。 “無からお金を生み出す錬金術師、銀行の成り立ち” の続きを読む

GHQがやった五大改革と、農地解放とは

マッカーサー率いるGHQは1945年10月2日東京に総司令部が設置され、1952年サンフランシスコ講和条約が締結するまで駐留しました。

こちらの動画でも解説しておりますのでよろしければご視聴下さいませ。

 

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戦後日本の経済はどうやって立ち上がっていったのか

1945年8月15日、戦争が終わった後、日本経済がどうやって立ち上がっていったのかを書いていければと思います。

動画でも解説しておりますので、こちらもご視聴いただければと思います。

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バブルの始まりと、弾けるきっかけはアメリカが要因となっていた

バブルについて簡単な概要と、実は全て始まりも終わりもアメリカが発端だった、ということを述べていきます。 “バブルの始まりと、弾けるきっかけはアメリカが要因となっていた” の続きを読む

東芝、オリンパスの不正会計事件から見る不正を黙認する土壌について

まとめると・・・

1、東芝の不正のからくりは部品販売からの買戻し

2、オリンパスは不正をついた人間が追放された

3、不正が起こる土壌は株の持ち合いなどが1つの要因

 

東芝の不正会計問題。不正会計のからくりとしては、自社のパソコンを作るのに、部品組み立て会社に一度 東芝の部品を買ってもらい、組み立てたものを東芝が買い取って、販売するフローの中で、部品を買ってもらう所が売り上げとして計上できることを利用して、決算を良く見せると言うことでした。

 

投資家が損をするという事で考えると法律に引っかかり株価が下がることは避けなければならないし、きっと、部品会社には、負担をかけているでしょう。東芝の部品を高く買わなければいけない、場合によっては、高く部品を買って、安く東芝に売り戻すことを強要していたのかもしれない。少なくても部品を高く買ってもらうことは強要していたはず。

 

更に、不正期間中に資金調達をしていたとのことで、金融会社をだましたと言っているので、おそらく、決算書は四半期以上の期間でしか見ていなかったものが、今後は、月次決算などを見る事が必要になるかもしれないですね。

 

オリンパスも2011年、損失を隠すために買収していない企業を買収したようにして、不正会計が発覚したが、発覚させたのは、着任早々、内部告発を受けたイギリス人社長で、会長や副社長の辞任を促したが、返って自分が解任されてしまったのです。

 

不正を黙認してしまう土壌が日本にはあって、まず、1940年に、企業が国のいう事を聞くように株式の発行を制限し、政府の息のかかった銀行からの融資でしか、資金調達できなくしたこと。この事で、新しい資本を調達させると、国が戦争のために企業を動かし易くなる、という事があり、株による経営権の取得が出来辛い状態となり、

 

また、1964年に、資本の自由化が求められ、企業は外資に経営権を奪われない様に、株式を互いに、持ち合い守り合いました。それが、経営に緊張感を無くさせることでもあり、新しい風を入れ辛くして、上司のいう事を良く聞く人間が出世し、経営者になることで、悪いことも指摘できない状態となり、東芝やオリンパスなどの事件に繋がっているともいえます。相談役、会長、名誉会長など取締役が並ぶと、経営者が変わっても、権力は社長にはなく、その上にいる人たちが持っているのだと想像します。

 

日産の経営危機で来たカルロスゴーン氏が、会社の経営が悪くなったのに株式の持ち合いをしているとは何事だ、株を売って投資に回せ!と指示するような正しい判断が正しいと評価される会社であるべきですね。

 

 

独裁政治は悪か?

まとめると・・・

1、独裁は悪いイメージがある。

2、いいリーダーの独裁であればいい方向に向かう。

3、民主主義も、悪くなる場合がある。

独裁政治と聞くと悪いイメージがあります。ヒトラーなどが思い浮かびます。悪いやつが、権力を盾に、正しくない事を推し進め、国民に負担をかけ、文句を言う人を弾圧する。本当はこの政権に倒れてほしいのにかかわらず怖くてものが言えず渋々付き合っている。これだけみると確かに悪い。戦時中の日本が軍国主義で言論統制を張っているのも独裁体制と言え、独裁政権の国で民主主義を求めるために運動が起こることも多いので、やっぱり独裁は悪いんだと思ってします。

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