無からお金を生み出す錬金術師、銀行の成り立ち

今、当たり前のように使っているお金ですが、この1万円札や500円玉の価値は誰が保証してくれているんでしょうか。政府や中央銀行が保証してくれているのですが、政府が破たんしたら、1万円札は紙くずになります。

日本ではお金がゴミになることは今は考えられませんが、他の国では、お金の価値がなくなって紙くずになることもありました。昔は、金(きん)がある量だけ、紙幣を扱っていました。いわゆる金本位制です。 “無からお金を生み出す錬金術師、銀行の成り立ち” の続きを読む

社会科は面白い。

これに気付いたのは、私が35歳になろうとするところでした。所属している会社で、社員教育の一環として、政治情勢などを使って、皆の意見を集めたり、議論を交わしたりすることで基本的な教養をベースアップさせようとしたのです。

 

所属していた会社は様々な業界の企業を相手にする営業支援の会社でした。業界ごとの構造、課題や新しいサービス、これを知らないとまともな営業マンとしてみて貰えない状況がありました。また、対応する人たちは経営者も多く、歴史や政治の話をされた時に、それが全く分からないとコミュニケーションが取れない、そんな事も危惧されました。 “社会科は面白い。” の続きを読む

19世紀のアメリカの移民問題・・・移民排斥法が出来るまでのプロセス

1776年にアメリカが独立し、領土を今の領土まで増やしてきて、たくさんの移民を受け入れました。1880年から1920年までで2300万人の移民が来ていて、東京と神奈川の人口を合わせた位の人たちが来ました。

 

最初はヨーロッパからの移民が多かったんです。アメリカは、プロテスタントが多く、言語は英語だったので、それにマッチするヨーロッパの人たちが1920年代までは多かったんですが、 “19世紀のアメリカの移民問題・・・移民排斥法が出来るまでのプロセス” の続きを読む

パナマ運河③ニカラグアを巡って米英が対立

スライド5今回の話の中心のニカラグア

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様々な人たちがパナマ運河を開通させようとしておりますが19世紀中盤、アメリカとイギリスは、互いに中米エリアに運河を開通しようとしていました。アメリカはパナマがあるコロンビアと交渉し、イギリスはその北のニカラグアと交渉しました。ニカラグアは大きな湖があってそれを利用して、交通路を作ろうとしていたのです。

 

アメリカは、運河を作るに当たって、物を運ぶためのパナマ大陸横断鉄道を作りました。イギリスはニカラグアを攻め、政府に対抗する先住民をイギリス側の人間をトップに立たせてニカラグア全体を占領したいと思っていたのです。 “パナマ運河③ニカラグアを巡って米英が対立” の続きを読む

生き残ったインディアンはアメリカでどうなっていったのか?

アメリカ大陸の先住民インディアンは、多くの入植者が来てどうなったのか、という概要を話していければと思います。

15世紀から、ヨーロッパ各国がアメリカ大陸に入植をして虐殺しまくる国もあれば、フランスのように先住民と協調して暮らしていこうとするところもありました。 

先住民は、鉄を知らない。また、所有、という概念がないので、 “生き残ったインディアンはアメリカでどうなっていったのか?” の続きを読む

奴隷解放が終わっても人種隔離政策、消えない差別意識

1863年に終わった南北戦争で奴隷解放となりました。その後のアフリカ系アメリカ人がなかなか厳しそうだぞ、という話は別で書いていますが、また時が経つと次の壁が出てきました。

 

黒人は、憲法によって自由や参政権(政治に参加する権利)を保障されましたが、長い間黒人を奴隷として使ってきた考え方をいきなり変えられないようで、 “奴隷解放が終わっても人種隔離政策、消えない差別意識” の続きを読む

パナマ運河① パナマ運河が早々に出来ていたら日本は植民地だった!?

パナマ運河が早々に出来ていたら、日本は植民地になっていたかもしれない。この話に大した根拠はないんですが、それくらいパナマ運河があることのインパクトが大きかったと言う話が出来ればと思います。  “パナマ運河① パナマ運河が早々に出来ていたら日本は植民地だった!?” の続きを読む

南北戦争が教えてくれる勉強する意味

奴隷身分、解放されたはいいけれど・・・。

 南北戦争が終わり奴隷制が廃止されました。しかし、廃止になった後、元奴隷の黒人は、順風満帆だったわけではない様です。奴隷の多くは、読み書きが出来ませんでした。 

奴隷は、読み書きも教わらずに、ひたすら労働し続けることにしか価値を見出してもらえなかったので、いざ、解放されても、自立する力が無かったんです。 “南北戦争が教えてくれる勉強する意味” の続きを読む

中世、奴隷制はキリスト教で容認されていた?

世界史において奴隷制度は、18世紀19世紀で終焉を迎えますが、それまでは、奴隷制度があるのが当たり前、という考え方がヨーロッパやアメリカ大陸、アフリカ大陸にあったと考えられます。アメリカ大陸を植民地にするにあたって、キリスト教の布教も行っていったのですが、キリスト教の教えで、奴隷制度をどう肯定していたのか、考えてみたいと思います。

まず、奴隷は人ではない、と言う考え方がありました。 “中世、奴隷制はキリスト教で容認されていた?” の続きを読む

マレーシアとシンガポールの建国の秘密

シンガポールはマレーシアの先端になって、世界地図で見たらなんで点みたいな国があるのと思いませんか?マレーシアの先端だったらマレーシアでいいじゃないか、と思いますが、その辺りの歴史を追っていければと思います。 “マレーシアとシンガポールの建国の秘密” の続きを読む